ファーストウェイブは、今の60代以上の先輩方が愛した『純喫茶』の時代。
喫茶店で外国から入ってきたいろんなストレートコーヒーを飲むことをステイタスとしていた。
喫茶店も、ネルドリップやサイフォンでコーヒーを淹れ、美味しいコーヒーを提供しようとしていた。
ただ、現在と比べると、お世辞にも『いい豆』ではなかった。
セカンドウェーブは、ほんの数年前。
シアトルコーヒーと呼ばれたスタバやタリーズのような『ファッション的なコーヒー』。
スタバやタリーズが良くないわけではないが、コーヒー本来の味よりも、クリームなどを盛り付けて、いろんな楽しみ方をすることが流行する。
上品質ではない豆を深煎りすることで、どの豆も似通った味になる。そこにクリームやシュガー、キャラメルなどのソースを加える。
コーヒーが苦手な人でもこういったところでコーヒーが飲めるようになった人も少なくない。
商売としては、とっても成功していると言える。
サードウェイブは今、…いやこれからさらに広まっていく。
簡単に言えば、「浅煎りのコーヒーで、本来の味を味わう」時代になりつつある。
現在は、質のいい珈琲豆が輸入されるようになってきた。
つまり、深煎りして味をごまかす必要がないのだ。
浅煎り、中深煎りで本来の豆の味を楽しむ。
そのためには焙煎する技術も必要となってくる。淹れ方も覚える必要がある。
ただ、コーヒーをドリップする道具はどんどん開発され、安価で購入できるようになってきた。
淹れ方も簡単な道具がたくさん出てきた。
さらには最近は『珈琲男子』なる言葉もきこえるようになってきた。
コーヒーを飲むこと、淹れることを楽しむ男性のことである。
ま、いろんな世界にはかならず流行があるけれども、コーヒーの流行もあるもんですね。
結果的には、「美味しいコーヒーが飲めればOK」ということ。
高価だからと言って美味しいわけじゃない。
安くても自分の口に合えばいいってものですよね。