珈琲豆の保存はどうしていますか?
実はとっても大事なことなんです。
焙煎してから、珈琲豆は酸化し、劣化していきます。
ですから、購入したら、すぐに湿気を吸わないよう密閉容器(キャニスター)に入れましょう。
そして、高温、直射日光を避けましょう。
当店は、珈琲豆を生豆で店頭に並べています。
生豆の状態で、カビが生えないよう湿度に気をつければ、何年も何十年も保存できるのです。
わざと、生豆のまま何年も保管する人(店)もあります。
それをエイジングといって、寝かせた豆は、年々、味がまろやかになっていくのです。
僕自身は、フレッシュな味が好きなので、その年に採れたニュークロップを販売します。
※好きな豆はエイジングしているものもあります。
珈琲豆を購入する際、「豆」で買いますか? 「粉」で買いますか?
豆で購入される方は、上記の保存方法で、1ヶ月ほど鮮度、風味が保たれます。
粉で購入される方は、上記の方法で保存しても、1週間程度しか香りや風味は保たれません。
ですから、当店で珈琲豆を購入されるお客様には、豆で購入して、飲む直前にミルで挽いて淹れることをおススメしています。
味や香りが全然違うのです。
では、酸化した珈琲豆ってどうやって見分けるの??
目で見て見分けるのは難しいです。
飲んでみて、変な酸っぱみが出てきたら、もう痛んでる証拠です。
たまに、どこかで珈琲を飲んで「酸っぱい!」と感じたことはありませんか??
すごく浅煎りしている珈琲豆ならそういうこともありますが、たいていの場合、それはもう痛んでいる珈琲豆です。
当店に初めて来るお客さんの大半が、
「酸味のない珈琲豆をください!」 …と言います。
しかし、よくよく話してみると、ツンとする酸っぱみ、つまり『痛んだ酸味』なのです。
そして、当店で試飲用に用意している酸味系の珈琲を飲んでもらうと、
「美味しい!」 …と言ってくれます。
まず、酸味のない珈琲豆はありません!
珈琲豆は、コーヒーチェリーという果実の種子なのですから。
珈琲豆の種類も今は200種類以上あります。
同じ種類の豆でも、栽培された国や地方(土地)、農園が違うと味は変わります。
それは、日本人なら「お米」で例えるとよくわかるでしょう。
同じコシヒカリでも、「日本米」と書かれたもの、「新潟産」と書かれたもの、「新潟県〇〇地方」と書かれたもの、「新潟県〇〇市、△△農園」と書かれたものでは、選ぶ基準が変わりますよね?
珈琲豆もそれと同じなんです!
そして、種類も多いので、その珈琲豆の持っている酸味のタイプも違います。
柑橘系だったり、ベリー系だったり、ぶどうのようだったりします。
新鮮な珈琲豆が持っている酸味とは、そういったフルーツのような味と香り、そして、後味をスッキリさせてくれるのです。
当店以外で珈琲豆を購入する場合は、『焙煎日』をそのお店の人に聞いてください!
意外と、高価な豆は回転率が悪く、古かったりします。
どうか珈琲を飲む時は、新鮮な豆で美味しく飲んでください。
当店の、僕の目標は、
『自分で淹れる珈琲が一番美味しい!』 …とお客様に思ってもらうことです。