朝の楽しみ

僕の朝のルーティーンになっていることは、必ず『モーニング・コーヒー』を飲むことだ。

 

これはもう30年くらい続いている。

 

今は職場が珈琲豆屋なので、自分の焙煎した珈琲豆の味の変化を確かめるためでもある。

 

あえて、ゆっくり飲む。

 

温度の変化で味が変わるのを確かめるためだ。

 

休みの日はほとんど飲んでいない。

時々、他店の珈琲を飲みに行くことはある。勉強のためだ。

 

その場合、どうしても、自分の悪いクセが出てしまう。

 

例えば、ス〇バに行った時、「このブレンドは何の豆をブレンドしてるのですか?」と聞く。

店長らしき人が出てきて説明しようとするが、「たぶん、中南米の豆です。」

 

僕「いや、中南米って言ってもいろんな国があるし、その農園で栽培している豆の品種とかあるでしょ?」と言い返してしまう。

そういうチェーン店の人は、何の豆をブレンドしてるのかさえ知らないことに怒ってしまう。

 

また、違う、雰囲気のよさげな喫茶店に行った時も、メニューを見ると、

 

 ・ブラジル

 ・コロンビア

 ・モカ

 ・ガテマラ  各500円   ・・・と書いてあるだけ。

 

僕「ブラジルのどこの豆ですか?品種は何ですか?」

店員「・・・・・・。」

僕「モカって豆の種類じゃないですよね?」

店員「・・・・・・・・。」

僕「モカって出荷するイエメンの港の名前であって、豆の名前じゃないですよね?」

店員「お客さん、…この店はお客さんのような人が来る店じゃないですよ。この店に来る人はそんなことにこだわっている人はいないですし、店の人もそんなに詳しくないですよ。」

 

僕はこだわっている人と話したくて質問するのに、悲しいことに、札幌にはそういうこだわりの喫茶店は少ない。

あるにはある。それはわかっている。もちろん行ったこともある。気に入れば何度も通ったりもする。

でも、勉強のためにいろいろ話したいのだ。

 

しかし、結果的に、相手に不愉快な思いをさせてしまう。

これが『悪いクセ』だ。

 

これからは謙虚に話を聞こうと思うのだった。