ギターに例えると。。。

ちょっと僕の趣味のギターの話になります。

わかる人にはわかる。わからない人には「何のこと?」って話です。

 

ギターと珈琲ってなんか関係あるの??

と思うでしょうが、あるんです…。というか、勝手に関係づけてます。

 

僕は毎日、お客様の珈琲豆を焙煎しています。

当店は焙煎度合もお好みで注文できます。

その「焙煎」が関係あるのです。

 

ざっくり言うと、焙煎の度合いで味が変わるように、ギターもエフェクターやアンプで音が変わるのです。

 

その珈琲豆の本来の特徴を出すのは、ミディアムロースト~シティローストの浅~中煎り。

ギターで言うと、本来のクリーントーンです。

豆の良さ、悪さを出してくれます。ギターで言うと、ギター本体の特徴をはっきり出します。

豆(ギター)の質がいいと、いい香りを出したり、いい余韻を残したりします。

いい豆(ギター)はナチュラル・コーラス、ナチュラル・リバーブをかけたような素晴らしい味(音色)を発揮します。

淹れる時もお湯の温度で味が変わります。注ぐお湯のスピードで味が変わります。

これはアンプからどう音を出すか、という点と似ています。

 

イタリアンロースト、フレンチローストなどの深煎りはディストーションをかけたような感じです。

どんな豆も似たような味(音)になります。

安い豆(ギター)、高い豆(ギター)も、どちらも似たような味(音色)になります。

本来の素晴らしい特徴を消してしまうような効果が出ます。香りも余韻もなくなります。

淹れる時も、誰が淹れてもそんなに違いは出ません。

どのアンプで鳴らしても似たような音になるという感じです。

 

その中間でいきたい人は、中深煎り(オーバードライブ)くらいがいいでしょう。

本来の味(音色)を残しながら、ちょっと芯のある柔らかい歪みが好みの方もいるでしょう。

 

ただ、ギタリスト(飲む人)によっては、ディストーション・サウンドが好きな人がいるように、ディストーション・サウンドに合う豆(ギター)もあるのです。

ブラジル、ガテマラ、インドネシアの珈琲豆はディストーション(深煎り)をかけても美味しい味を出してくれます。

 

僕の好みで結論を言うと、「高品質な珈琲豆(ギター)は、本来の特徴が出る、浅~中煎り(クリーン・トーン)で飲むのがいい!」ということです。

 

飲んだことのない珈琲豆に挑戦する時は、まず、クリーントーンで試してみましょう。

で、自分で本来の味(音色)で飲んでみて、「次回はオーバードライブでいくかな?」みたいに変化させるのがいいと思います。

 

飲んだことのない珈琲豆を買う時は、スタッフにご相談ください。

しかし、飲む人(プレイヤー)によって好みは違いますので、スタッフの説明では、説明しきれないところがあります。それを感じることも楽しみです。

ギターを買う時は「試奏」ができます。

当店は、他にお客様がいない時には、「試飲」してもらってから買うこともできます。味の感じ方は個人によって違いますから。