珈琲は嗜好品です。
酒、タバコなどと同様に、別に生活必需品ではないのです。
嫌いな人もいれば好きな人もいる。
でも、好きな人には好きなモノ。
そんな中で、こう言う人もいます。
「趣味は珈琲です!」
私もその一人でした。「でした」というのは、今は職業にしているからで、趣味と職業を一緒にしていることに何か矛盾を感じているからです。でも「珈琲好き」にはもちろん変わりありません。
当店にご来店されるお客様にもそういう「珈琲が趣味」という方は少なくないはずです。
珈琲器具を揃え、淹れ方を研究し、美味しい珈琲豆を探している方です。
美味しい珈琲のカフェを巡っている人もいるでしょう。立派な「趣味」です。
中には自分で焙煎する方もいますね。(自宅では大変なことですが…)ここまでくるとマニアですね。
しかし、珈琲は日本人の約8割の人が日常的に飲用している飲み物です。それならば美味しい方がいいに決まっています。美味しい珈琲を飲んだ時、淹れた時の嬉しさは珈琲好きにしかわからないですね。飲み過ぎは身体に良くないのですが、適量ならば逆に「健康にいい」と言われています。エチオピアでは珈琲を飲むのが日常の習慣として古くから根付いています。日本のお茶と同じ感覚です。
ただ、趣味となると、他人に披露したい趣味、自分一人で楽しみたい趣味があると思います。美味しい珈琲を友人に淹れて「美味い!」と言わせることも嬉しいですよね。現在も日本の「米」と同様に、品種改良が進み、農園さんの努力、工夫も進化し、美味しい珈琲豆が手に入るようになりました。
コーヒーローストはそういう方々に喜んでもらえるよう、珈琲豆を選び、心を込めて焙煎するよう努力していきます。