コーヒーの酸味は嫌いですか？
当店にいらっしゃるお客様の中には
「酸味のないコーヒーはありませんか？」
という方がたくさんいます。
中には、
「酸っぱくないコーヒーください。」
という方も。
コーヒーの特徴を表すのに、よく、苦味、酸味、甘み、コク、香り・・・などがあります。
もちろん好みは人それぞれですから、酸味の苦手な方には
もともと酸味の少ないブラジルやガテマラ、マンデリンの深煎りをおススメしています。
ただ、勘違いしている人が多いです。
「酸味はすっぱい！」・・・当然の印象ですが、
フルーツの酸味はどうですか？
ほとんどのフルーツには酸味はありますが、ちょうどいい酸味だとすがすがしい味になります。
酸味が強すぎるとレモン丸かじりのような酸っぱさが出ます。
では、コーヒーの酸味は？
ほとんどのコーヒー豆には酸味があります。
だって、コーヒーチェリーという果実の種ですから。
その種類によって、酸味が強い弱いがありますが、焙煎して日が経過していなくて
保存状態のいい豆は酸っぱくありません。
すがすがしい後味スッキリの酸味です。
古くなってくるとそれが酸っぱくなります。
ツンとくるような酸っぱさですね。
ハワイのコナコーヒーを飲んだことがありますか？
ジャマイカのブルーマウンテンを飲んだことありますか？
香り豊かでスッキリシタ飲み心地。
どちらも酸味たっぷりです。…深煎りすると酸味は飛びますが・・・。
酸味と苦味とコク、香りのバランスがいいのです。
逆に、酸味のないコーヒーはどうかというと、
苦味だけが残り、味に奥行きがないものになります。
特に、すごく深く焙煎したコーヒー豆。
わかりやすく言うと、缶コーヒーのブラック。
または、種類のわからないカフェのアイスコーヒー。
ちょっと前に流行っていたシアトル系コーヒーのブラック。
これらは砂糖やミルクなしでは飲めません。
コーヒーは、苦味と酸味があっての美味しさなのです。
そのバランスは好みですね。
バランスよく苦味と酸味が混じっていると、複雑で奥行きのある味になります。
もし、機会があったら、当店のサービスコーヒーで新鮮な酸味をためしてください。