コーヒーの新年度

10月1日はナショナル・コーヒー・デー。

これが世界コーヒー機関に制定されたのは、2年ほど前。

 

米に新米があるように、コーヒー豆にも新豆(ニュークロップ)がある。

その収穫期に合わせて10月からを新年度としたのだか、コーヒー豆は赤道直下の各国で栽培・収穫されている。

だから、コーヒーの採れる国はみな四季が違う。収穫期ももちろん違う。

以前は、それぞれの国で「コーヒーの日」があった。もちろん自分の国に合わせて。

ただ、9~10月に収穫期をむかえる国が多いようだ。

それになんてったって、コーヒー大国のブラジルの収穫期が9~10月だ。

だから、10月を新年度にしようということになったらしい。

 

でも、とにかく美味しいコーヒーが飲めればいい。

 

新豆だから美味しいのか?

そうとは限らない。

数年寝かせる人(店)もいる。(オールドクロップ)

寝かせると味がまろやかになっていく。

ニュークロップはオールドクロップに比べると味が鮮やかだ。

ここの好き嫌いは個人の感じ方。

 

ただ、コーヒー豆は『農産物』だ。

その年によって出来が違って当たり前。

お米やワインと同じだ。

「今年の魚沼のコシヒカリはできがいい。」

「今年のボジョレーは昨年よりもちょっと味が落ちるなー。。。」

みたいなことがコーヒー豆にも起きるのである。

だから、毎年同じ味のコーヒー豆ができるとは限らないのだ。

その年の気候の変化、その産地、地域、農家さんによって状況は様々なのである。

毎年同じ味のコーヒー豆ができるとは限らない。いや、できないことの方が多い。

 

逆に、それを楽しんだ方がいいと思う。

「今年のイルガチェフィは、いい味だすねー!」

なんて感じた方が楽しめると思うのだ。

 

言い訳になりそうだが、焙煎も味を左右する要素だ。

だが、焙煎する気温や湿度で変化が起きる。

まったく同じ味を出すのは難しいことであるのだ。

ただ、同じ味がでるように、どの焙煎屋さんも努力しているところである。

 

さて、話は戻るが、今年も「コーヒーの新年度」に変わった。

新しい豆が入ってくるのが楽しみである。